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『下山の思想』[読後感想]
下山の思想 五木寛之さんの新著『下山の思想』(幻冬舎新書)を読んで、これほど驚かされたことはありません。これまで私は五木さんの著書を何冊か読んでいますが、孫ほど年代が激しく違うのに共感する部分があります。

実を言えば五木さんの年齢は、私の母方祖母と同い年なので、私から見たら祖父のような存在と言ってもいいかもしれません。そんな五木さんの新著を読んでいて驚いたことがありました。

と同時に「五木さん、やっぱり霊媒的作家なんだな」と改めて思ったのです。〈霊媒的〉という言葉は一般には通じない表現だと思います。なので、わかりやすくいうと〈予知的〉なということです。予知的な感覚で何気ないことを書いてしまうという意味。

そんな霊媒的な人物は他にもいて、たとえば宮崎駿さんは自身のアクティヴ・イマジネーション(ヴィジョン)をアニメにしてしまったり。ストーリーを創造する人はアクティヴ・イマジネーションするしかないのだけれど。

それが東日本を襲った大津波と『崖の上のポニョ』のなかに描かれた大洪水の予知だとは言いませんが、そんな何か予知めいた作品を無意識に創ってしまう霊媒的クリエイターがいます。いや、むしろクリエイターは霊媒的じゃないとダメなのかもしれません。〈時代の意識〉を先読みしてしまう鋭敏なアンテナがなければ務まらない

作家が偶然にも近未来の出来事を書いてしまうことは珍しくなく。たぶん、みんな知っていると思うけれどタイタニック号の沈没を予知したかのような作品がタイタニック号沈没以前に発表されていたことなど。作品の題名は知りませんが沈没する船の名前はタイタン号でした。

もちろん、そういった霊媒的なものは私達にもあります。私に限っても、そういう〈時代の意識〉に乗ってか乗せられてか分からずもブログ記事を書いていると思っています。

私が偶然思い出したように書いた記事が「誰かの行動とシンクロしていた」なんてことも過去にありました。「スプーン曲げのことをなんか書きたくなって書いていたら…清田益章さんが活動再開していた」と深層意識レベルの偶然とは考えられないシンクロでした。

五木さんの作家性の真骨頂は、そういうところにあると感じています。何気ないコラムが予知めいていたり、そんな霊媒的な作家だと感じます。その肩肘はらず、力が抜けたスタンスが霊媒的なものを呼びよせているのかもしれません。

『下山の思想』を読んで嫌な気持ちや反感を持つ人は、たぶんいないと思います。エッセイとして書かれているので嫌味がまったくないので、もしこの本を読んで酷評したりする人がいたとしたら「考えが若い(甘い)」「カタブツのエゴイスト」の塊のような人なんじゃないかと思います。五木さんのエッセイは、とても気持ちが行き届いていてサラッと読めてしまいます。そんななかで印象に残る部分がありました。すこし抜粋したいと思います。
平安時代に流行した今様(いまよう)

 今様は、巷(ちまた)の流行(はや)り歌だ。今ならさしずめ風俗の世界の住人から、貴族、知識人までをまきこんで流行した歌謡である。

 遊びをせんとや生まれけむ
  たわぶれせんとや生まれけん
   遊ぶ子供の声きけば
    わが身さえこそ動(ゆる)がるれ

 というのも、当時の今様の名歌である。男女の情愛をうたったものから、法文歌といわれる仏の道をうたったものまで、さまざまに当時の世情人情をうつした歌ばかりだ。
エッセイのなかでこの部分を読んで驚きました。

私が今年最も気に入っている日本ドラマが大河ドラマ『平清盛』です。世間の批評は気にしない私はこの作品をスゴク気に入っています。日本歴史ドラマお得意な箱庭的な背景や装束などの造り込み、ヴィジュアル面でも芸術的に創られていると思います。

うえに抜粋した歌は大河ドラマのなかで主題歌レベルで全編を通して、この歌が歌われています。そのメロディは個人的には鳥肌が立つくらい素晴らしいです。

清盛を生んだ白拍子(吹石一恵)が、清盛の育ての父(中井貴一)が、口ずさんでいます。私は歴史が好きなので、それが実話ではないかもしれないことは百も承知ですから、そんな細かい点を指摘するつもりはありません。

それにしても今年の大河ドラマのデキはホンモノで芸術的に素晴らしいと感じて毎週楽しみにしています。そこで思うのです。

五木さんは大河ドラマ『平清盛』の脚本を去年の時点で知っていたのか? と。それはありそうもないことなので、五木さんは予知的なエッセイを書いているのかもしれないと驚きました。軽いシンクロです。この世相、2012年は「今様」の、この歌の意味が占める年になるのかもしれません。そんなように思わずにいられませんでした。
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スピリチュアルな想いを形に
2012.03.09 Friday | Category[2]スピリチュアル:読書の痕跡 | comments(2)

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こんにちは。
「時代の先読み」ではなく「時代の意識の先読み」と書かれているのがすばらしい。
わたしも「平清盛」は「平安時代の政治と祈り」の描き方としておもしろい道をたどっていると思っており、アニメへのオマージュ、失恋トラベラー(今日の主役ね)の扱い方など、かなりのツワモノが揃った仕事と思って楽しんでいます。
清盛を主役ではなくストーリーの進行役として割り切って扱っているのも、いいですね。「諸説ある」「文献が過去の大河ドラマほどには残っていないくらい古い時代」のエピソードをどう紡いでいくかというところで、完全にエンターテインメントを極めてる。
祖父ほどの年齢の人でも、わたしは五木さんとデートしたいです!
| うちこさん | 2012/03/11 10:57 PM |
こんばんは。
「その年・時間に流れる心」という気持ちで「時代の意識」と書いてみました。
平安時代の歴史は諸説あって「脚色・想像膨らませてもOK」な所なので、いつも通りの歴史ドラマじゃない創り方がとても楽しめています。絵の見せ方がいいですよね。清盛一人の主役じゃなく、あの時代に生きた様々な人物に焦点を当てているのもいいアイデアだと思います。中井貴一もカッコイイ。
五木さんとうちこさんのデートの会話が楽しそうですね。横から盗み聞きしてみたいです(笑)
| Teru Sun(管理人)さん | 2012/03/12 11:20 PM |










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