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アルカナシカ 人はなぜ見えないものを見るのか【感想】
アルカナシカ田口ランディさんの名前は、「本を書いている人だよね」くらいの認識でどんな人なのかまったく知らなかったけど、どんな内容の作品を書くのか気になってはいた。けど、興味が湧くようなものがなかった。

そんな状態だったので今回は、帯に書かれた“UFO”の文字についつい手にとって読み始めてしまったのが購入のきっかけ。「UFOといえばユング翁」で話をするのかな、と予想していたけれど少し違っていた。

UFOは幻覚である!と決めつけることもできるけど、そう決めつけた瞬間に科学的唯物論哲学の信者になってしまうから、あまりおすすめはできない。僕らが視た映像を「幻覚」だと決めつけることは難しい問題[ハードプロブレム]」を抜きにした片手落ちの結論だから。

今、世の中に氾濫している「脳科学」の本は、難しい問題無視・馬鹿らしいとして容易な問題[イージープロブレム]」だけを扱って鬼の首を取ったような状態で論理展開をする脳還元主義(物質的な脳にすべてを還元する哲学観)です。先日コラムにした「クリシュナムルティと攻殻機動隊 おまけでスカイ・クロラ」に通じる話で映画『イノセンス』の登場人物キム[声優:竹中直人]は、この脳還元主義者に近いです。以下に「脳還元」系の本を羅列しておく。
脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)進化しすぎた脳 (ブルーバックス)最新脳科学で読み解く 脳のしくみ脳の中の身体地図―ボディ・マップのおかげで、たいていのことがうまくいくわけ

こういった話はインテグラル思想のケン・ウィルバーも指摘していることなのでちょっと有名。ダライ・ラマ法王『ダライ・ラマ科学への旅』で哲学的な専門用語をできるだけ省いた易しい話で同じことを指摘している。

意識する心―脳と精神の根本理論を求めてこの片手落ちの結論をつけたがるのが、科学的懐疑論者や否定者などに多いタイプ。国内の場合は「と学会」や「ASIOS」とかいう団体の科学的懐疑論にそういう立場の人が多い。

「夢で視た映像(幻覚)」と「パソコンを見ている映像(現実)」の何が違うの?という疑問。その意識[クオリア]って何なのさ?という根源的な疑問符チャーマーズというオーストラリア人が発表して意識の哲学者たちの間で話題になり彼のもとにいろいろな権威が自説を送りつけた、その回答として『意識する心』で「哲学的ゾンビ」という疑問を更に提示した。要は「全く意識のない惑星住人(ゾンビ)」がいたとしたら?とかそんな話だ。そんな疑問の提示で科学的還元主義・唯物主義な風潮も少し変わってきたかもしれない(『意識する心』を読んだことあるけど難解。チャーマーズはウィルバーと面識がある仲間だったみたい)。ちょっと参考になる本から抜粋して再紹介しておく。
現時点での科学の枠組みでは、内面の体験としての意識を扱う事が非常に困難なため、「難しい問題(ハードプロブレム)」と呼ばれています。従来の科学は、物理的、計測的、つまり客観的に扱える領域(意識で言うと機能的意識の部分)、いわば「容易な問題」だけの解明をもって、この世界の真理の探求としていました。しかし現在、その世界とは、より大きな世界のせいぜい半分を対象にしていたに過ぎなかった事に、ようやく気づいたのです。「ハードプロブレム」としての意識研究は、東洋哲学では、たとえばインドのヴェーダーンタ哲学や仏教哲学として数千年の歴史がありますが、西洋哲学でも、フッサール(Edmund Husserl)などの現象学を中心に探求してきた歴史と業績があります。

 とはいえ、意識特性を扱う際の「意識のハードプロブレム」と物理特性を扱う際の「イージープロブレム」の概念が、哲学の世界だけでなく、科学の世界でもより明確に認識されるようになった事は、哲学と科学の対話の窓口を開いたという点で非常に大きなものです。これらは、ウィルバーのインテグラル理論における左象限と右象限に対応すると考えられます。チャーマーズは、ウィルバーのインテグラル研究所の哲学部門の設立メンバーの一人でもあるので、共通基盤があっても何ら不思議ではありません。一人称の意識(左上象限)を、三人称(右上象限)の脳・身体に還元しようとする企てが蔓延っていますが、それと戦っているチャーマーズをウィルバーは賞賛しています。ちなみに、オートポイエーシスの理論で知られ、神経現象学を提唱したフランシスコ・ヴァレラ(Francisco Varela)も、フッサールの現象学などの哲学と神経学などの科学の統合を目指しましたが、同メンバーの一人でした。

『インテグラル理論I』p82-83より
スピリチュアル・精神世界の人たちがUFOを視たこと事実。それは脳が視た映像であるけれど「物質を視ている」のと「幻覚を視ている」のに違いはあるのかな?とか、そういう次元の話になっていく。

見るって何なのさ?」「幻覚って何?、そういう話だわ。
以下、『アルカナシカ』のレビューです。
心と意識の探究作 

本書は小説ではない、まして“トンデモ本”でもない。ある人が書店で見かけたら帯のフレーズにギョッとするかもしれない、「それでも人はUFOを求める。」とデカデカと書かれているのだから。

田口ランディの著作を手に取ったのは初めてだった。どんな文章を綴る書き手なのか興味があったが、なかなか気になるものがなかった。私は“UFO”というフレーズに偏見はない。だからか「田口ランディはUFOも語るのか?」といった軽い気持ちで今回読み始めた。

ルポルタージュのようであり、エッセーのようでもある。著者の葛藤や疑問、確信などを包み隠さず吐露したような作品なのだろう。“UFO”というフレーズは全編を通して登場するが、それに焦点を当て過ぎたものではない。スプーン曲げ能力者たち[清田益章,秋山眞人,ユリ・ゲラー]を皮切りに「カントとスウェーデンボルグ」「シャーマンと幻覚キノコの変性意識」、トランスパーソナルやスピリチュアルといわれる世界に足を踏み込んだ著者の半生の記録だ。本書内でも触れられている森達也の『職業欄はエスパー』を読んでいるような感覚に似ている。“UFO”を軸にした「心と意識の探究ルポ」だ。
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スピリチュアルな想いを形に
2011.06.25 Saturday | Category[2]スピリチュアル:読書の痕跡 | comments(0)

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