-
一定期間更新がないため広告を表示しています
スピリチュアルな想いを形に
2024.01.15 Monday | Category- | -
-
俗世間で普通に生活している僕らが、霊的な生き方を実践するのはなかなか大変だと思います。出家して篭り(隠遁)、日常の全てを修行に明け暮れる様な修行者のような実践を行うことは到底無理ですもの。
そこで出ましたよ、我らがクンドゥン(ダライ・ラマ法王)の『ダライ・ラマ実践の書』です。ダライ・ラマ法王にしてもマチウ・リカール氏にしても普通に生活している僕らに向けて分かりやすく話してくれています。
今回はちょっと外出用の書評なので、僕らしさが出ていない書評になっていると思いますが、その点はゴメンナサイな。
本書はダライ・ラマ法王の講演集『How to Practice: The Way to a Meaningful Life』を訳した内容となっていますから、それだけでも読む価値はあると思います。本書の内容は、主に欧米人向けですが「仏陀の教え」「チベット仏教の教え」の実践や瞑想、教えに明るくない日本の一般読者向けの、最良の『仏教実践入門書』といえるものだと感じました。話は逸れますが、もし中国がイタリアにあるカトリック総本山バチカン市国を真似てチベット仏教とダライ・ラマ法王を支援・保護してくれるような政策を採る寛容な国に生まれ変わってくれたら中国を応援したいです。夢のような話ですけれどね。
一般に仏教書というと独自用語がズラリと並び、まるで“漢語を読んでいるような文体”に圧倒されてしまい、決して入門書とは言えないようなものもあります。しかし、本書は法王の講演と同様に訳者が分かりやすさを意識された結果、一般向けのわかりやすい文体で構成されたものだと感じます。
例えば訳語で、「四つの聖なる真実(四聖諦)」、このように理解出来る日常的な語彙を選び訳されています。仏教知識を知らない読者でも理解できると思います。
一般向けを謳っていますが、その内容はといいますと。法王が日々の実践をどのように行い、その実践を一般の人々(在家者)が日常生活にどのように活用できるのかをアドバイスし事細かに説いています。仏陀の説いた「三つの実践」を一般の我々はどのようにして実践したらよいのか。そういったアドバイス集ともいえます。
またチベット密教に伝わる「チベット死者の書:バルド・トドゥル」を法王ご自身がどのように理解し実践されているのかなども説かれています。『NHKスペシャル チベット死者の書』の特典に付いてきた法王へのロングインタビューで話されている「死のプロセス」を詳しく説かれている印象でした。中観派インドの学匠シャーンティデーヴァの教え「入菩薩行論」についても軽くですが説かれています。
私が本書を拝読していて気づいたことがありました。チベット密教と兄弟のような真言密教の祖・空海が歌った詩と法王が読み“はっ”と気づいたシャーンティデーヴァの祈願が偶然のように共通する内容でしたので、国は違えど密教には同じような教えが流れているのだと改めて感じました。シャーンティデーヴァと空海の共時性も感じました。
虚空があり続ける限り
衆生があり続ける限り、
私はあり続け、
衆生の苦を滅ぼせますように。
「本書」シャーンティデーヴァの祈願 p.86
虚空尽き
衆生尽き
涅槃尽きなば
我が願いも尽きん
「性霊集」空海の詩
どのような立場の方にもお薦め出来る内容だと思います。
「中国はチベット仏教を保護し、全人民の基本的人権を保護します!」、こんなスローガンが打たれた日には欧米は驚嘆する事でしょう。中国政府には、その位のヘヨカ行動を期待したいんだけれどね。“ケツの穴の小さい”大きな国の政府には打てない行動だろうなぁ。
スピリチュアルな想いを形に
2010.02.02 Tuesday | Category[2]スピリチュアル:瞑想・脳波・実践 | comments(0)
-
スピリチュアルな想いを形に
2024.01.15 Monday | Category- | -
- ※予め注意事項を確認ください
-
※タグは全て無効になります
※本文中のURLは管理者以外の投稿は削除されます
※記事の内容と関係ない投稿は削除されます
※誹謗・中傷・広告宣伝・差別・卑猥にあたる発言は削除されます
※その他、管理者が不適切と判断した投稿も削除されます