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『マイモニデス伝』
スピリチュアルなアセンション情報に対しての中世の賢者からのアドバイスも含ませているので、ちょっと難しいかもしれないけど目を通してもらうと「目からウロコ?」かも。

あまり脚光を浴びていないけれど、或る一部で有名な人物の本などを読んでみると、また違った視点が得られて参考になります。

今回抜粋紹介するのは、スペイン出身のユダヤ人神学者マイモニデス(モーゼス・ベン・マイモン)『マイモニデス伝』。あと、この伝記を書いた著者エイブラハム・ジョシュア・ヘッシェルという人にもスポットライトですね。抜粋箇所が長文なので読むのは疲れるかもしれませんが、良ければ是非に。専門家の書評も掲載しておきます。
マイモニデス伝
マイモニデス伝森泉 弘次

おすすめ平均
stars迷える者のための道案内

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 9・11以降の出来事を目の当たりにして、それは一神教同士の争いで、われわれ多神教文化とは異なる対岸の火事とどこかで思っているふしがある。だがかつて、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の三大一神教が共存していた時代があり、それが本来多神教的なギリシャ文化に根ざしたアリストテレス哲学による共通の体系化に基づくということは、あまり知られていない。

 トマス・アクィナスは自らのキリスト教神学の基礎にアリストテレス哲学を置いたが、それにはイスラム教におけるアヴェロエスと、本書で初めて本格的に紹介されるユダヤ教神学中興の祖・マイモニデスの先例があった。1935年、既にユダヤ人排斥の始まったさなかに、著者はマイモニデス生誕800年記念に委嘱された本書を完成させ、米国に亡命した。その行程は、迫害を避けて彷徨(ほうこう) したマイモニデスを彷彿(ほうふつ)とさせ、多宗教共存の崩壊を二重に刻印している。

評者・神崎 繁(首都大学東京教授)

第1部 生成と成熟
〈第6章 聖地への旅〉
の中から抜粋

「神は人間から心情を求められる。物事は心情に根ざす信念によって判断されるべきである。われわれの教師、真理の賢者たちが次のように言うのはそのためである。地上の諸国のあいだに生きている〔すなわち異教徒の〕敬虔者といえども、神の御旨(みむね)について知るべき事柄を認識しているなら、もしも徳にふさわしく生きているなら、彼岸の世界に参与している」。

要約すると、「一なる霊としての神One Spirit Godダスカロスが原著のなかで使っている単語で書いてみました)について考え、徳のある生き方をしている人ならば、考えの違う人たちでも、あの世に関わっているよ」というマイモニデスの信念ですね。あちらでは「God」と「god」を使い分けているようです。日本の僕らにはピンと来ないかもしれませんが、戦いをしたり死んだりしてしまう神話に登場する神様を「god」、“一なる霊としての神“「God」としていますね。アメリカの先住民ラコタ族が“ワカン・タンカ”というものと一緒かもしれません。

話が脱線しますが、アメリカ先住民の精神的指導者の或る人は、「聖書に我々の教えと相通ずるものがある」といいます。伝統的預言者民族のイスラエルの教えとアメリカ先住民の教えは共通する何かがあるのでしょうね。


聖書の律法の認識がキリスト教徒には許されて、イスラム教徒には許されなかったのは、 後者(イスラム教徒)が「トーラーの啓示の源泉を否定しているためである」。われわれが彼らに何を教えようとも、彼らは拒否するであろう。「彼らは混乱した表象と誤まった仮定に囚われていて、彼らの視座と矛盾する説は何であれ誤解してしまう」。教えても彼らの蒙(もう)を啓く結果にならない。それどころか、われわれに対する迫害を激化させるのに役立つだけだ。それゆえ、教導はかえってわれわれの破滅をもたらす。「なんとなれば、われわれ自身の罪ゆえにわれわれは彼らの間で暮らさねばならないのだから」。

それにひきかえ、キリスト教徒は聖書のテクストを、現にわれわれが所有している形式のままで、真正なものと認めている。しかし彼らはテクストを誤まって解釈し、その中に彼ら自身の思想を読み込む。彼らはふさわしい方法で教えられるならば、聖書の真理を納得するかもしれない。その結果われわれに難儀がふりかかる怖れはまったくないであろう。「なぜなら、彼らは自分たちの教えのうちにわれわれのそれと対立する点を見出していないからだ」。 そういうわけで、マイモニデスはキリスト教について明確な概念を持っていた。

兄弟宗教というか父子宗教の父としてのユダヤ教学者から俯瞰(ふかん)視点で子の宗教(キリスト教とイスラム教)を見立てた話ですね。


P72〜73

2012年アセンションなどのニューエイジ信仰の人たちへ

第1部 生成と成熟
〈第11章 イェーメンへの書簡〉
の中から抜粋

マイモニデスは語った。背教者どもが挙げる証拠なるもの[管理者注: 偽メシアの悪夢(チャネリングのようなもの)と占星術的預言(天文学=マヤ暦を利用し「2012年アセンション」のような愚かな大衆を扇動する低俗な預言)]はとうの昔に論破されている。そんな代物(しろもの)に感心するのは無知な大衆だけだ、と。
 《中略》
マイモニデスは、背教者による聖書解釈と占星術的宿命論について自分独自の神学的見解を持っていただけではない。多岐にわたる占星術的なアラブ文献に精通していたので、異教的星辰礼拝が占星術の起源であることを洞察していた。マイモニデスは占星術を、天文学者としても、哲学者としても退けていた。彼の見解によれば、科学としての天文学は占星術のふたつの基本的前提が誤まっていることを立証している。第一は、幸運な星と不運な星が存在しているということ。第二は、ある星がある点に位置しているときは「幸運」を示し、別な点に位置しているときは「不運」を示す、というものである。両方とも誤まりである。天球層の性質はどこでも同じだからである。

現在は当時よりも発展した科学(宇宙物理学、天体物理学、素粒子物理学など)が発達している世の中ですよ。「素粒子のなかには3つのクォークがあって、そのクォーク3つの質量は足しても普通とは違うものになるとか」という不思議なものだということが分かっていると。10+10+20=40にはならないってことらしいです。そんな世界の知識を理解しておくのも悪くはないんですよね。或る人は、現在の神秘家科学者で科学者の書く数式真理を解明する呪文だと言っていたりもします。たしかにそういう見方も出来るなと。昔の人たちは、科学者のことを錬金術師や魔術師と言っていましたしね。


マイモニデスは、占星術師が、誕生日によって人は生まれつきある徳を備えていたり、欠陥を持っていたりしているため、固有の行動をするよう抵抗できない力で強いられる、と主張をするとき持ち出す屁理屈を、ばかげたこととみなした。われわれの宗教とギリシア哲学が、一致して、明白な証拠をとおして得られた確実さで教えている定理のひとつは、人間のすべての行為は本人に責任が帰せられるべきものである、人間はなんらかの強制や外的影響によって左右される存在ではない、というものである。
 《中略》
何人(なんびと)も終わりの時を決定することはできない、「終わりの時まで告知する神の言葉は隠され封印されているゆえに」、という根本原則を自覚していた。多くの同時代人は必死に想像をめぐらしたすえに、探り当てたと想像した。しかし誰より情熱的な探求者マイモニデスは、想像を慎み、この秘儀は絶対に知りえないと主張した。彼の考えでは、預言者たちは、人間が時の終わりを計算によってはじき出そうと試みるが、その計算が正しいと確証されることはない、ということを予見していた。
 《中略》
「諸君の思惟から占星術を洗い去れ、汚れた衣類を汚物から洗い清めるように」。「誰かが惑星同士の大規模合や小規模合について話しかけても、相手にするな!」と。
 《中略》
「なぜなら、すべての占星術的言説は無意味であり偽りである。かかる言説をなす人は誰であれ、愚か者か狂える人である。さもなければ意図的にトーラーに逆らう物言いをしている人である。あたかもノアの洪水とソドムの滅亡が星辰の布置[管理者注: 星々が位置する場所とは暦のことでもあります]によって起こったもので、人間の罪と神の意思で起きたものではない、と言わんばかりに!」。

こういったことを鎌倉時代くらいの時代に生きた賢者マイモニデスは、大衆や宗教指導者に向かって書簡をしたためていたわけですね。今でいえばメールかな。マイモニデスが今居たら何ていうでしょう。「2012年アセンション(昇天)とは、愚か者の戯言に過ぎぬ。800年後の大衆も、私の生きていた時代と対して変わらぬ者たちがおるのだな」とか良いそうです。いつの時代も、こういった占星術でおおごとを起こそうとする偽メシア(チャネラー)占星術的預言者(2012年アセンションチャネラー)がいるもんですよね。
実際、偽メシアや占星術的預言者とマイモニデスのどちらが正しかったか? マイモニデスに勝敗がありますね。今の宇宙科学は、ある意味昔の天文学のようなものでもありますから、そういった本を読むのもいいかもですね。


P133〜136

マイモニデスが中世思想史に遺した影響力

第2部 克己と完成
〈第21章 迷える者のための道案内〉
の中から抜粋

「賞賛せざるをえない著作」と16世紀のある思想家が述べた作品は、異常なほど急速に、世界文学における権威ある位置を占めるに至り、著者のマイモニデスはキリスト教のスコラ神学の教師として扱われるようになった。ヘイルズのアレクサンデル、アルベルトゥス・マグヌスおよびトマス・アクィナスらは彼の教説を、自分の神学体系を支える礎石として取り上げた。マイスター・エックハルトにとっては、ラビ・モーゼス・ベン・マイモニデスは、「せいぜいアウグスティヌスに次ぐ」権威であったが、マイモニデスの学問体系は、ニコラウス・クザーヌス、ライプニッツ、およびスピノザの思想にとっても重要であった。

中世の神学畑では、かなりなものとして取り上げられていることを示しているようですね。


P248
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2008.12.07 Sunday | Category[2]スピリチュアル:読書の痕跡 | comments(0)

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