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スピリチュアル本は数限りなくあります。素晴らしい本を全て紹介し切れませんが一部をこちらで紹介します。こだわりは「百害あって一利なし」。読書が嫌いな方は以下のものを読んでもらえればスピは十分だと思います。

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『希望のしくみ』
たまには、ちゃんと本の紹介もしなくちゃいけませんね。

この本『希望のしくみ』は、養老 孟司さんとスマナサーラさんというテーラワーダ仏教の長老をされている人の対談ものです。
希望のしくみ
希望のしくみ養老 孟司 アルボムッレ・スマナサーラ

おすすめ平均
stars「ちょっと辛口で言いますけどね、よろしいですか」(本文より)
stars現代日本人に対する、仏教へのいざない
stars3人
stars仏教の予備知識なしで読めます
stars苦しまなくていい

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対談ものは、肩の力を抜いて読めるのと短時間で読み終えることができて、その人となりや大まかな思想をつかむことができるので読み始めの時に利用しています。

この本は休み休み読んで、だいたい4時間位です。読書家(?)の僕には、少し物足りない分量ですが、そこは内容がカバーしていました。読後感は、なかなか満足です。

スマナサーラ長老の「聖者論」も面白かったです。
これ全部聴いてみてくださいね。MP3ダウンロード
「インドでグルと名前の名乗っている人のほとんど99,99インチキなんですね」「インド人も言うんです」「グルはいくらでもいるんですよ」「本物はひとりもいやぁせんのです」「だから、何で自分を宣伝するのかて、それが自我(エゴ)なんです」
いいですよ。スマナサーラさんの辛口は! 仲間だと思いました。
テーラワーダ仏教

進行役(以下=進):テーラワーダ仏教のことを、2500年前から続く初期仏教、最初の仏教だよ、とまわりに言うと、「小乗仏教のことでしょう」という反応が返ってくることがよくあります。しかしこれは誤解だそうですね。

スマナサーラ(以下=ス):そうですね。間違いですね。そもそも小乗仏教と言われていた宗派説一切有部は、お釈迦さまが入滅して200年くらいして私たちのテーラワーダから分かれて成立したものですが、いまはもうなくなってしまったんです。

これなかなか知る人いないですよね。仏教の宗派ばかりが多い日本人てとても無知だと(自分も含め)思いました。


:日本の仏教とテーラワーダがもっとも違うのは、どこでしょうか。

:違いはたくさんありますが、いちばんはやはり日本の仏教がいわゆる祖師信仰だという点でしょうね。祖師信仰では、その宗派を開いた祖師さんの言うことは何でも、自分ではちょっとどうかなと思っても、信仰しなさいと強要します。つまり、祖師の色に染まるんですね。

:日本の仏教は祖師を信仰しますが、テーラワーダはお釈迦さまを信仰するんですね。

:いえ、そうじゃないんです。むしろ「お釈迦さまの説かれた教えを信じて実践する」と言ったほうが正しいですね。

それに、そもそもお釈迦さまは、信仰には断固として反対していたんですよ。私を拝んでどうなるのかと。


:どうして信仰に反対なのですか?

:お釈迦さまが説いたのは、「真理」です。真理は、誰が語っても、いつの時代でも変らないものです。お釈迦さまは真理を提示して、「自分で調べなさい、確かめなさい、研究しなさい」という態度で教えたんです。「私を信じなさい」とは、まったく言ってません。

もちろん私たちだって、「お釈迦さま」「お釈迦さま」とお慕いしています。けれど、精神的にはすごく自由を感じるんですよ。何でも読めるし、何でも勉強しても批判されるわけじゃない。ただ自分が確かな気持ちを持っていればいいんです。

これ、僕がダスカロスに対して持っている気持ちと同じです。ダスカロスは完璧じゃないし、それを全て信じることは馬鹿げている。テーラワーダいい感じです。


:お話をうかがっていると、なんだかテーラワーダ仏教が宗教でないように聞こえますが、それでよろしいんでしょうか?

:うん。だから、まだ仏教が宗教かどうかはっきりしないんです。

:え、はっきりしないんですか?

:そう。仏教を哲学といえないのは、仏教が人間の生き方を教えるからです。哲学というものは、ただゴチャゴチャ考えるだけで、「このように生きなさい」といった結論は出さないでしょう?

《中略》

お釈迦さまの場合は、淡々と説明して、答えだって提示します。ただそれを強要することはない。「こうすればどうでしょうか?」「確かめてみなさい」というスタンスなんですね。「いま、ここで確かめられます」と。死ぬまで修行しないとわからないなんてことではないんだよ、というところをすごく強調する。客観的に証明できる真理なんだから、いま、ここで自分でチャレンジして確かめなさい、というんですね。

いいですね。この挑戦的な「真理の探究者」的な姿勢が。世の中の自称覚醒者といっているインチキ野郎に聞かせてやりたくなりました。


「幸せ」って何ですか?

:「幸せになりたい」。私たちは、日々、そうつぶやいている気がします。いったい私たちの求めている「幸せ」とは、何なのでしょうか。
そして仏教が「人の求めるべき境地」として何を提示するのか、うかがいたいのです。

:うーん……。ちょっと辛口で言いますけどね、よろしいですか。

:はい。

:たとえば犬なんかは、虫に刺されて皮膚病とかになると、すごく機嫌が悪くて、あたりかまわず噛みつくんですよ。

:犬が? 機嫌が悪くて?

:そう、機嫌が悪くて。

進:機嫌が悪いというだけの理由で、犬がやたらと噛みつくんですね?

:うん。だいたいの動物は全部、どれでも危ないんです(笑)。何にでも噛みつく。とにかく嫌な状態を何とかしたいんですね。悪いことをするつもりじゃなくても、とにかく自分の苦しみが、これで何とかなるんではないか、という感じなんです。

《中略》

訳がわからないから。

これが人間にしても、そう違わないんです。人間だって、自分が何を探しているのかがわかっていない。何かどこかで落ち着かない、気に入らない、これでは駄目だということが、心の中でゴチャゴチャと回転しているんですね。ともかく頭が明確じゃない。ただ「嫌だ」と言うんですけど、何が、なぜ嫌なのか、ということが具体化していないんですね。「ああ、嫌だ」「こんなのは嫌だ」というふうに、ただ言うだけで。それで、何かに飛びついて、引っかかって、食いついていく。「これが自分の人生だ」「生きがいだ」「これこそ生きる目的だから、一生をかけて打ち込もう」とか、何かに執着しちゃうんですね。

そうやって何かに引っかかって、食いついて、それで成功する人も、いるにはいるんです。でもいったん成功してみれば、「あれ? これって何?」ということになるんですよ。先生のご本(バカの壁)にもあるように、かつでは働かずに食えるということが理想だったのに、実際にそういう状態になってみたら、「あれ、何だこれは?」ということになるんですね。

まだ若輩者だが、これは少し分かる気がする。憧れていた職種に就き、誰もが羨む企業で働いているが、今はその満足度は薄いものだからなぁ(笑)。


人として正しい生き方

:「生きがい」でさえ、訳もわからず、引っかかって、食いついているだけだと、おっしゃるんですか?

:そうですよ。だから辛口だと言ったでしょう(笑)。

:でも、先生、それでは途方に暮れてしまいます。

:だから私は、「あなた方は何を探しているんですか?」と聞くんです。何を、なぜ探しているのか、もうちょっとはっきりしてほしい。「幸せ」を探す前に、「なぜこんなに幸せになりたいんだろう?」「何か不満でもあるのだろうか?」と、自分を見てほしいんですよ。

:どうして自分を見る必要があるのですか?

:だって、それがわからないから、やたらと何かに噛みついているんですよ。

自分が見えてくるとね、具体的に「私なら、これでいいんじゃないか」ということが発見できるかもしれませんし、より普遍的に、「人間ならどういうふうに生きるべきか」という発見もできます。

仏教は、その「人間なら」という道徳、倫理を語るんです。個人が求めていた何者かになって、「私はこれで満足だ」ということがあったとしても、それはあくまで個人のスケールです。仏教では相手にしません。


《中略》

人間の心なんて、みんな尊いものだと思っていますが、もともとロクなものじゃありません。こんなこと言ったら、この国では反発する人がたくさんいるのは知っていますけど、事実ですよ。欲、怒り、憎しみ、高慢、エゴイズムなんかにまみれて、汚れているんです。それは世の中を見渡せば、一目瞭然でしょう?

でもだからこそ、磨きあげていく喜びもあるんです。「人として正しい生き方」でもって、一生かけて心を高めていくんです。これこそ仏教が伝えなければならないことなんです。

「人の道」「仏の道」「神の道」というものを大切にしていますが、その二つ目「仏の道」をテーラワーダ仏教のスマナサーラさんは辛口に語られていると感じました。仏教は論理の世界、神道はそれを踏まえた信仰の世界だと感じています。「人道的な生き方」「仏道的な生き方」、最終的なものが「神道的な生き方」なんじゃないかと。これは持論ですが。


『希望のしくみ』 より
スマナサーラさんの話にすべて納得できるわけではありませんが、その部分部分での指摘などは、まとを得ているように感じます。まあ、僕が探究してある程度の論理を得たものでも証明することは難しいものですし。それは各自の探究、研究ですかね。

テーラワーダ仏教でのパーリ(聖典)とされているものを中村元先生が訳されたものです。第一人者のダンマパダを読んだ方がいいです。
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)
ブッダのことば―スッタニパータ (岩波文庫)
ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)
ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)
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スピリチュアルな想いを形に
2008.10.07 Tuesday | Category[2]スピリチュアル:ブッダ的なもの | comments(4)

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2017.02.12 Sunday | Category- | -

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スマナサーラ長老を紹介してくれてありがとうございます!
自分はテルテルさんのおっしゃるような神道的な生き方と、仏道的な生き方を併せて、より良い人生にしていきたいと思ってます。
ちなみに長老の書いたダンマパダもお薦めです(笑)
実生活に活かせる例をあげて分かりやすく説いた良本です。
| takaさん | 2008/10/07 7:01 PM |
takaさんへ

スマナサーラさんの本を読むと約束しましたからね。ちゃんと読んだんですが、その内容が気に食わなかったら紹介しませんでした。でも、スマナサーラさんの話は辛口で、いい先生だと思いましたので紹介してしまいました。お株を取ってしまってスイマセン。

スマナサーラさんの本は、これ以外にも読んでいますから、機会があったらご紹介のものを目を通してみます。こちらこそ、ありがとうございます!
| テル‐テルさん | 2008/10/07 7:52 PM |
私も紹介されてる本読みました!
でもだいぶ前に読んだのでもう一度読もうかなぁとこのブログ見て思いました。
あと、<神道>のこころ読みましたよ〜
とってもよかったです。ご紹介ありがとうございます。
この本を読んだら、小さい頃のおばあちゃんとのことを思い出しました。
| mimiさん | 2008/10/13 1:02 AM |
mimiさんへ

スマナサーラさんの本は、読んでみて驚きました。上記コメントを下さったtakaさんにおすすめされて読み始めたのですが、すごいシンプルだけど分かりやすくお釈迦さまの言葉を書かれてあって、これは使えるなぁと思いましたよ。

takaさんに感謝しています。

「〈神道〉のこころ」は、おばあちゃんを想い出すキッカケになりましたか。葉室さんの本には、そういう効果もあるんですね。すごいなぁ。
| テル‐テルさん | 2008/10/13 10:37 AM |










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