プロフィール
開設2007年2月
Twitter Teru_Sun
Gmail


にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ
カテゴリー
おすすめ
おすすめ本(一部 工事中)
スピリチュアル本は数限りなくあります。素晴らしい本を全て紹介し切れませんが一部をこちらで紹介します。こだわりは「百害あって一利なし」。読書が嫌いな方は以下のものを読んでもらえればスピは十分だと思います。

最新の記事
            
ブックマーク
順不同
Google

ブログ内を検索
スポンサー
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
叡智の聖者ルーミーの思想「知性」
メヴラーナスピリチュアルなものを知る上でイスラームの教えを知ることは重要です。
ルーミー(ペルシャの詩人)の遺した『精神的マスナヴィー』という大叙事詩はイスラームの素晴らしい霊的(スピリチュアル)なものごとを表現する、世界的に貴重な書物に数えられます。

日本では限られた人だけが知っていると思いますが、欧米では結構知られた存在です。日本では井筒俊彦氏の『井筒俊彦著作集11 ルーミー語録』が有名です。この井筒氏とても凄い方で17ヶ国語を理解できたそうです。

話を戻します。このようにルーミーに関して数多くの書籍が存在しています。
Books of "Jalal Al-Din Rumi"

今回は西田今日子さんが訳した『神秘と詩の思想家メヴラーナ』から「知性」という項目を抜粋します。

読む気が乏しい方用に説明を少しピックアップ(ルーミーの詩ではありません)。
一般に知性と呼ばれるものは、「個別知性」と「普遍知性」とのふたつに分類することができる。
わたしが推薦する本でも、この本は特に分かりやすいと思います。イスラームの造詣に乏しいわたしが理解できるので、誰にでも読みやすい内容です。
スラムダンクのキャラクターのセリフを頂いて「要チェックや」な内容です。

最後の部分にわたしの感想を書いておきます。
音楽でも聴きながら詳しく内容を読んでみてはいかがかな。
This Moment Now
B0000CC85G 2002Even Now
知性

 「愛」の項目でも触れたように、メヴラーナは、知性とは愛と共に互いに補い合うもの、と説明することを好んだ。付け加えるなら、彼は知性を称賛する一方で、同時にこれを批判することをためらわなかった。

 すべてのスーフィーたちがそうであるように、感覚と肉体とに直に結びついた、生まれながらにして備わった知性に関してはこれを否定しなかった。しかし、後天的に植えつけられる理論及び知性によって、神もしくは神的知識を形而上の学問として捉え、神を知性によって判断・理論化できる、という主張には強く反論した。

彼の反論の大部分は、知性を根本原理として受け入れ、知性によってすべての知識を取得できると考える知識人及び哲学者たちに向けられたものである。

 一般に知性と呼ばれるものは、「個別知性」「普遍知性」とのふたつに分類することができる。例えば、ある個人が獲得した知性は、この分類に基づき「個別知性」と呼ばれる。一方で、「普遍知性」とは、宇宙のすべてを司り創造する知性である。それを「ムハンマドの真実(ハキーカテ・ムハンマディーイェ)」と呼ぶ。

 個別知性は常に学び続ける必要があるが、その際に教師となるのが普遍知性となる。

 預言者たちは普遍知性である。預言者たち、及び「ワリー(複数の場合アウリヤー)」と呼ばれる聖者たちは、普遍知性と個別知性の、いわば「橋渡しの役割」*1 を果たす。

 地上に顕現するものすべては、この普遍知性の投影に他ならない。メヴラーナは個別知性に関して、「それが普遍知性の一端であり、普遍知性によって養われている以上」、これを褒め讃えるべきものとして受け入れている。また同時に、知性とは天使のような存在であり、精霊のごとく霊妙なものと評する。

天使とは、純正なる知性の産物である。
そして神の叡智(えいち)により創造された、
知性を起源とするふたつのうちのひとつである。
鳥にたとえれば、天使は翼、羽の役割を果たす。
もうひとつの知性を起源とする創造物、
すなわち人間の知性は翼を失い、
重たい肉を纏(まと)ってはいるが、その本質においては同等である。
これら美しき知性は、お互いにお互いを呼び合い補完し合う。
天使、すなわち知性は神を見出し賛美する。
それでいて、アダムを賛美し良き助けともなる。
悪魔とて、本質的には天使と変わらない。
だがその魂が、彼にアダムを妬(ねた)ませ、敵となったのである。
 ここで指摘されているように、知性が貴重なものとされる理由の一つは、これが魂(ナフス)とは全く逆の性質を備えているからである。

知性の本質は、物事の摂理を始めから終わりまで見通すその透徹さにある。
その反対に、物事の終わりを予測できないのが、手綱を放たれた魂である。

《中略》

 一方で、メヴラーナは、知性はそれだけでは不十分であると指摘する。「神へと至る道において、知性は導き手とは成り得ない」。メヴラーナがここで「知性」と呼んでいるのは、個別知性を指してのことである。

《中略》

知性の働きとは海を泳いで渡るようなものである。掴(つか)まるものがなければ、最後には溺れて海の藻屑(もくず)となる。

泳ぐのをやめよ。一時の見栄や敵意を捨てよ。これは湖でもなければ川でもない、海であることを知れ。

しかもただの海ではない。それは深く助け手もない海である。この海の前には、我らが慣れ親しんだ七つの海など藁屑(わらくず)のように呑み込まれてしまう。

愛こそが、選ばれた者にふさわしい舟となる。愛の舟の結末は常に揺らぎない安定であり、それはまたとない助け手となる。

知性を売り払い、直観を買い求めよ。知性は部分に対する私見に過ぎないが、直観は全体を見渡す大いなるヴィジョンである。

そなたの会得した理解と引き換えに、「神がおられる、それで私には十分である (ハスビ・アッラー)」との、ムスタファー*2 の言葉を取るがいい。

『神秘と詩の思想家メヴラーナ』より − P96 ~ 100

*1 : 『ルーミー語録』より
*2 : ムハンマドを指す。
神秘と詩の思想家メヴラーナ―トルコ・イスラームの心と愛叡知の聖者メヴラーナ
その魂の叫び

今も世界中の人々に愛され続ける彼の生涯と作品、思想について解説。
神秘と詩の思想家メヴラーナ
★★★★★
私的に、この本はお世辞なしに「五つ星」だといえます。
「神がおられる、それで私には十分である」

この言葉、本当に深いです。

愚者は百を知って一を知る
賢者は一を知って百を知る


そう、わたしたちは愚者の一人ということ。これだけ数多くの書物に囲まれていても一を知ることはできません。賢者は生まれた時から賢者。愚者はいくら知識を詰め込んでも愚者。賢者になろうと思ってなれるものではないんですね。なろうとしている人は賢者にも何もなれない。

「賢者は賢者になろうとして“賢者”になったわけではない」ですよね。
「賢者は、すでにそんなことを意識もせずに“賢者”だった」

そんな感じじゃあるまいか。なんて偉そうな解説しています。
あなたの崇拝する生きているマスターや師匠がいるとして、もしその人が「賢者になろうとしている人」だったなんて気づいたら、意外と笑えてしまいますよね。オーラが見えようが、そんなのは気にしなさんな。過去世が見えようが、今の自分を忘れるな。要は、そんなものは「占い」と同じだと捉えたほうが良い。

こんな人を引き合いに出すと分かりやすいかもしれません。
わたし的に宮崎駿(みやざき はやお)さんは荒削りな賢者だと思います。あの人はアニメーションで「子供達を楽しませる」「驚かせること」ができるような作品が創れればいいな、と毎回、自分の内側と向き合い仕事をしているそうです。その話は「NHKプロフェッショナル仕事流儀」という番組で垣間見ました(ナビゲーターの茂木氏の喋りは、とてもうっとうしいですが)。そしてアニメ創りの際は作為的な作品を創らないことを信念としている(思想を込めない)。海を眺めたり閃きや直感でアニメを創っているそうです。

もしこんなことを本人に言ったら何と言われるでしょう。
「君はなに馬鹿なことを言っているんだ」
「おれが賢者なはずないじゃないか、ただのアニメ屋だよ」

と、たぶん言うでしょう。

「子供を楽しませる」こと、それは今の子供の心を豊かにすること。
何十年経っても色あせない作品を残す人。この人は荒削りな賢者に違いありません。

まあ、それはさておき「クリシュナムルティ」と併せて読みたい内容です。クリシュナムルティは「愛」とは何かをわたしたちに問いかけてくれる素晴らしい内容ですから。

輝証

今回の私見は長くなったので、この文章を記事として再掲載する予定です。
最新記事へ
スピリチュアルな想いを形に
2007.11.18 Sunday | Category[4]霊的偉人:ルーミー | comments(0)

スポンサーサイト
最新記事へ
スピリチュアルな想いを形に
2018.06.03 Sunday | Category- | -

   ※予め注意事項を確認ください
   ※タグは全て無効になります
   ※本文中のURLは管理者以外の投稿は削除されます
   ※記事の内容と関係ない投稿は削除されます
   ※誹謗・中傷・広告宣伝・差別・卑猥にあたる発言は削除されます
   ※その他、管理者が不適切と判断した投稿も削除されます










この記事のトラックバックURL
http://teruterulog.jugem.jp/trackback/187
トラックバック
AX