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スピリチュアルな想いを形に
2020.09.05 Saturday | Category- | -

ルドルフ シュタイナー『バガヴァッド・ギーターの眼に見えぬ基盤』から世界の見方を学ぶ



『バガヴァッド・ギーターの眼に見えぬ基盤』には、ルドルフシュタイナーが1913年〔大正2年〕5月28日〜6月5日にフィンランド首都ヘルシンキでおこなった全9回の連続講義が本書に収められている。「眼に見えぬ」は“オカルト視点から”の訳語らしい。

最初に要点を紹介すると、シュタイナーが講義で繰り返し述べているのは“本の読み方と理解の仕方”である。などと書くと幼稚な話に聞こえてしまうかもしれないが、ほとんどの人が、洞察力をフルに使った正しい読み方・理解の仕方をしていないので重要なのだ。

続きをスマートフォン向けサイトで読む▶

1つめは、叙事詩(書物)が書かれた時代と国、言葉を理解し想像する。
2つめは、その時代の人々の“意識”がどの程度か想像する。
3つめは、その時代の家族・倫理・価値観、世界観を想像する。
オカルト的にギーターを読むための要点を簡潔にまとめるとこうだ。

バガヴァッドギーターが書かれたのは約2500年前のインドだと認識し、古代インド人がどのような“意識”を持っていたか。また、家族・倫理・価値・世界観を共有していたかを想像する。

例えば、現代に生きる私たちが“世界”という名詞を目にしたら、地球を想像する場合が多いと思う。かわって、古代インドには“世界”という名詞が存在したのか。存在したとして、その名詞を目にした人たちは“別の何か”を想像する場合を想定して書かれていると理解しながら読まなければいけないということだ。

2つめに挙げた「その時代の人々の“意識”」も重要だ。現代の私たちは睡眠中体験する夢を、“夢”だと考える人が大多数だが。古代インドでは、夢や白昼夢のような体験を別の現実世界に入り込んだときの出来事と認識している“意識”の時代かもしれないと想像する必要がある。

このような視座はジュリアンジェインズの『神々の沈黙−意識の誕生と文明の興亡』を併せて読むと更に深くシュタイナー流の読み方ができるようになると思う。古代インド人は脳内の声を「内心」と切り離して考えていなかったかもしれないのだ。

ほとんどの現代の学識ある知識人・学者は、歴史書・哲学書をシュタイナーのような視座で読む態度ではないので、どこか薄っぺらで傲慢な歴史観・哲学観が露呈されてしまう場合がある。歴史・宗教書を現代の価値観に置き換えて俯瞰視点で読んでしまうと、誤った理解をしてしまいやすい。

話は少し逸れるが、気鋭のイスラム思想研究者・飯山陽(いいやま あかり)が『イスラム教の論理』などの著書やツイッターで、イスラム教の世界観を現代の価値観に置き換えずに紹介して、国内のイスラム学者界隈でバッシングを受けているようだ。


シュタイナーの読み方を知ってから飯山の主張を読むと、彼女が正しい聖典の読み方をしていると理解できると思う。反対に国内のイスラム界隈の権威たちは、シュタイナーのように聖典を読めていない。現代の価値観で聖典を読んでいる誤謬を理解できていないようだ。国内学術界は左翼・新左翼・リベラル思想に染まってしまっているらしい。多数派権威の主張に添わなければ出世できないとか、学術界の愚を垣間見ることができる。

2020年のアメリカでリベラル系の財団と中国共産党から資金を得ている活動家が「黒人差別反対(ブラックライブスマター)」デモを起し、文化大革命を想起させるような過去の歴史を否定し、偉人の銅像を破壊したり、蔑称とされる名称(エスキモーなど)を変更させるなどの活動をしている。こちらも深く洞察すると過去の歴史を現在の価値観で解釈した「稚拙な意識をもった人たち」のデモ活動だと一蹴できる

話を戻そう。読み方と理解の仕方を認識してから講義録を読む際にもシュタイナーがどのような時代に生き、どのような人々に向けて語ったのかを想像しながら当たることが求められるのが分かったのではないだろうか。

本講義が行なわれた1913年は、アニーベサントが代表を務める神智学協会からシュタイナーが脱退した翌年であり、人智学協会を設立した年でもある。またシュタイナーの母国オーストリアが関わるバルカン紛争が始まった年。講義が始まった同日にイギリスでフランスの科学者アンリベルグソンが心霊研究協会でスピリチュアリズムの講演を行なっていたと記録がある。翌年7月から第一次世界大戦が始まるといった時代背景だ。

神智学協会がまとめた“神智学”は、世界の宗教を混淆して一つの宗教を作り上げようとした。しかし、シュタイナーは「キリスト衝動」と「クリシュナ衝動(ヒンドゥー教)」の意識の絶頂は「全く別の意識だ」と最終講義で語っている。
すべての宗教は同じだと熱弁をふるうような考察の仕方では、キリスト衝動が人類進化の中心点なのか、それともキリスト衝動は路上で出会うどんな人の中にも繰り返して現れてくるようなものなのかは、どうでもよくなってしまいます。『バガヴァッドギーターの眼に見えぬ基盤』P.247
要は、日本人のわたしが感じた「感動」と、外国人のあなたが感じた「感動」は全く別物なんだよ、ということだ。世界の宗教思想をディレッタンティズム(収集)してまとめても意味がないと言いたいのだ。

恐らくシュタイナーが現代に生きていたら保守的な右派思想家だとリベラルな左派思想家にバッシングを浴びることだろう。だが不思議なことに国内でシュタイナーの思想を学ぶ人たちの中には保守的な人は少ないようだ。

本書を読み始めるときにも“読み方と理解の仕方”が試されるので読まれる際にはシュタイナーの人生と、その時代を取り巻いていた世界情勢を参考にしてみていただければと感じる。

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2020.07.05 Sunday | Category[4]霊的偉人:ルドルフ・シュタイナー | -

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2020.09.05 Saturday | Category- | -

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