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『聖グレゴリオス パラマス 東方キリスト教会の神秘生活』紹介をかねて「ダスカロスの霊性」の理解を深める
聖グレゴリオス

今回は『聖グレゴリオス パラマス―東方キリスト教会の神秘生活』についての紹介をかねたお話しをしてみたいと思います。 スピリチュアリストとして神学・哲学・形而上学を語っているキプロスの霊能者・ヒーラー“ダスカロス”東方教会用語(宗教用語)を使っていることから、用語に関連する東方教会の修道者に関しても知ることが必要だと思い、それらについても情報を知ることにしています。

聖グレゴリオス パラマス(Gregory Palamas)は14世紀のギリシア正教会における神学者・神秘思想家・霊性の師として東方キリスト教会 では有名な聖人のひとりです。日本国内では西方キリスト教会(ローマンカトリック)が「キリスト教」だと認識されているので、この人物はマイナーな聖人だと思います。

ダスカロスが知りたい方は取材された内容を読むのが早いです。
メッセンジャー―ストロヴォロスの賢者への道 メッセンジャー
ストロヴォロスの賢者への道
キリアコス C. マルキデス Kyriacos C. Markides

太陽出版 1999-04
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本書は「パラマスを中心として、東方キリスト教会に、初代から現代まで、一貫して発展している修道生活と神秘生活との伝承の中核を叙述したもの」です。

各章たびに焦点とする人物に付随する歴史・宗教史に触れている部分が多くあります。おもに中東・ギリシア・ロシア・トルコなど東方キリスト教会に関係する国々についてのものです。でも、私たち多くの日本人にはそれらの国々の歴史・人物・宗教史は馴染みがありません。 その分、予備知識も必要になるので読み通すことは大変かもしれませんが、簡単に説明がなされているので大丈夫でしょう。

ネットで調べてみるとパラマスが生きた時代、日本国内では鎌倉時代から南北朝時代。パラマスと同時代人の日本仏教僧は曹洞宗道元日蓮宗・日蓮などです。ギリシアの歴史には詳しくない場合、そういったように自分が知っている歴史的人物たちと対比し相対的に考えて読書をすると時代背景が薄っすらと浮かび上がって想像もしやすいのではないかと提案しています。

パラマスの神学思想は「神の“ウーシア”(超本質)を見ることはできない」としますが、祈りによって「神の“エネルゲイア”(働き・力・行為)を感じることはできる」というもの。このパラマスの思想はバルアラム(バルラーム)との論争になっていて、そのことにも本書は軽く触れています。

日本の宗教学術会では「神学」と書いたらほぼ「キリスト教神学」のことを指しています。日本人が神を理解する感覚は、もともとかなり鷹揚というかテキトウというか細かく考えないのが神信仰の風土で“八百万の神”が一般的なので、ここで唐突にパラマスの神学思想を読んでもピンと来ないかもしれません。何を隠そう私も「神は一つか」とかまったく考えもしないことでした。

パラマスの思想は、3, 4世紀にエジプトや中東の砂漠で始まった“砂漠の教父”の伝統に連なるアトス山の修道生活の上に成り立っていることが本書では述べられています。砂漠の霊性で追求されるのは「神化・神成(theosis:テオシス)」を達成させることでした。

パラマスの思想で語られる「神化」とダスカロスの語るテオーシスとはギリシア語的にも同じです。その思想内容は遠からず近いものを感じます

修道者が身も心も静寂の境地に達してはじめて、神の光明に照らされ、神を体験し、神との一致を実現するという信念の上に工夫されたのが、パラマスが提唱した修道思想ヘシカスム[ヘシカズム](hesychasme)といいます。ギリシア語で静寂・平安を意味するヘスーキア(hes^ukhya)から生まれたものらしいです。

本書では、そのパラマスの修道思想が、その後のロシア正教会へと影響を及ぼす過程にも言及されていて、東方キリスト教会においてパラマスの打ち立てた修道思想の影響力を理解できます。パラマスの思想がロシア正教会の中で復古され現され作家ドストエフスキートルストイ哲学者ソロヴィヨフに影響を及ぼしたことにも本書では軽く触れていました。


■東方修道者の霊性の伝承
 初期の修道生活
 ポント人エヴァグロスと「純粋な祈り」
 マカリオスと心の神秘生活
 イエススの祈り
 神化に関する教説
 新神学者シメオン
 13, 14世紀のビザンティウムにおけるヘシカスム

■ヘシカスム神学者グレゴリオス パラマス
 青少年時代
 バルラームおよびアキンデュノスとの論争
 ヘシカスムの神学
 キリスト教的実存主義

■パラマス以後のヘシカスム
 14世紀から現代にいたる東方キリスト教
 ロシアにおけるヘシカスムの伝承
 結論

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2013.06.23 Sunday | Category[2]スピリチュアル:キリスト的なもの | comments(0)

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