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【闇のなかで生きる】マインドコントロールに気づかない人間心理‐『ファスト&スロー』を読むとわかる人間理解
ダニエル カーネマン

マインド コントロールを自分自身にかけていることに ほとんどの人達は気づいていない。

「人間は外界の影響で自動的に動く機械だ」
この喩えを使って惰眠を貪る民衆の意思・意識について辛辣に語ったのは怪しげな神秘思想家としてスピリチュアル・オカルト史に名を残したゲオルギー グルジェフです。

「現実は複雑であり現代人の思考力は単純(お粗末)だ」
大衆の“群れ意識”を指摘したルドルフ シュタイナーの言葉です。グルジェフの言葉と通じる意味合いが込められているようにも感じます。

この2人の思想家の先見が21世紀の今に至って当を得た指摘だということが心理学では明らかになってきているように思います。

ファスト&スロー (上): あなたの意思はどのように決まるか? 2002年にノーベル経済学賞を授与された『ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?』著者で認知心理学・行動経済学者ダニエル カーネマン「私たちがいかに錯誤・錯覚(イリュージョン)を起こしやすい存在か」ということを心理学の知見を示しながら理解しやすく紹介します。

私達は社会生活を営むありとあらゆる場面“錯誤・錯覚”まったく気づかずに無自覚に誤謬を積み重ねて生きています。

先日のコラム「【闇の日本社会】知らずにマインドコントロールされる社会から目覚める」でマインド操作が無自覚な人達に容易に影響することの事実を指摘しました。今回も同じような視点で出来る限りの自衛策をカーネマンの話しからも抜き出しながら紹介します。

さて「ノーベル経済学賞を取った心理学者の話しが書いてある本ならば買って損はないだろう」とコラムの序文を読んで意思決定をしたとしたら、カーネマンが語っている心理学用語でいうハロー効果 "halo effect"に影響されたと気づいた方が良いでしょう。「halo」とは「後光」のことでキリストやブッダの後ろに輝いている“あの光”のことです。“光り輝いて見える効果”という意味です。

もしあなたが橋下 徹(大阪市長・日本維新の会代表)の政治手法を好ましく思っていないとしたら、彼の容姿や声も好ましく感じていない可能性が高い。このような安易な人物評価に影響する心理も先述したハロー効果のネガティブな側面とされています。「橋下がめずらしく良いことを言っている!」と感じたりするのはネガティブなハロー効果の影響下に、あなたの意識が在る状態です。これを広い意味で認知バイアス "cognitive bias"といいます。


後光がさす存在をつくりだす心理
著名人がツイッター上で行なう“当たり前の呟き”が多くの人にリツイート(再呟き)されるのもハロー効果のなせる影響です。もし同じ呟きを一般人が呟いたとしたらどれだけの人達が再呟きするでしょうか。結果を見るまでもなく明らかです。グルジェフとシュタイナーの言葉をコラムの最初に書き並べたのも興味を持ってもらうハロー効果を使った方法です。

人物・物事を公正に判断、洞察するためには人間心理の誤謬を理解する必要があります。もちろん誤謬を避けることは簡単なことではありませんが自衛策として或る方法を呈示してゆきたいと思います。

ハロー効果は人物や状況の評価で頻繁に見受けられる意思決定のプロセスでカーネマンがいう“システム1”と呼ぶ速い思考(Fast)動物的な直観のような意思決定が優勢に働いた思考です。

システム1はグルジェフが指摘する自動的な機械のように安易に意思決定をしてしまう思考で好き・嫌いなど二項対立で物事を即座に判断しやすい、まったく熟慮しないお粗末な思考でもあります。要は白黒思考の主人公・立役者です。

しかし、その事実とは裏腹、システム1が生存するために最も必要な思考ということも知られています。もし落下物に遭遇したとき「危ない」と気づいてから、あれやこれやと理論的に考えていたら物が当たって大怪我をします。咄嗟の場面での避ける反応のもシステム1の仕事だからです。

ですが、このような動物的な意思決定思考のシステム1を身の周りの人物評価に当て嵌めてしまうと思わぬ錯誤に陥ります。


無能な人物を採用してしまう心理
社会心理学的な事実として“自信満々で容姿の整った人間が政治家・リーダーに選ばれやすい”という調査結果があります。この理由はシステム1のハロー効果によるものです。多くの民衆、特に情報に疎くテレビをよく見る人達能力とは関係ない容姿で政治家・リーダーを選ぶという結果があるようです。

能力とは関係ない部分で人を判断してしまう誤謬は、多くの採用担当が陥る点でもあります。もし企業の採用担当が履歴書写真を重視しているとしたら企業は能力の劣る人材を大量に雇ってしまう可能性が高いことが明らかですが。

「容姿で人材を判断なんて絶対にしない!」と自信を持って主張する採用担当が、どこの企業にもいることでしょう。しかし、もしあたなの企業の採用担当だとしたら既にスキルの錯覚 "illusion of skill"(p.309)と呼ばれる専門家連中が陥る錯誤に陥っている可能性が高いと認識したほうがよいでしょう。公正な採用担当ではありません。

なぜなら“写真を見た”という認識が心理的に影響を与えてしまうことに、本人が無自覚なことが明らかだからです。専門家は“自身のもつ経験に自信をもつ傾向”(スキルの錯覚)があり誤謬に陥っていることを取り逃がすことがあるのです。

ハロー効果を排除するためカーネマンが行なった面接法はこうです。
・職種に求める6つの人格特性を決められた順序で質問する
・次の質問に移る前に5段階で採点する
 それ以上の質問はしない。

この方法は正に機械的な人材選別法で感情的な人は、このような血の通わない面接法でより良い人材を得られないと考えるでしょう。ですが実際の結果はそれとは異なり人材の選別に有効だったようです。


知識の無い素人はハロー効果によって錯誤し
知識の有るプロはスキルの錯覚によって錯誤する。

物事・人物を洞察するためのテスト
素人もプロも関係なく同じ心を有する人間は共に間違いを起こす存在だということがカーネマンの著書をパラッと紹介するだけで理解頂けたと思いますが、その間違いを出来る限り少なくするための人物・物事に対して公正に判断するための精査法があります。

その評価方法はこうです。
物事・人物を評価するとき「パッと思い浮かんだ良い面・好きな面」または「悪い点・嫌いな面」を、どちらか多く列挙できるものを書いて下さい
書き終わったら次にすることは。
「良い面を列挙した人は悪い面を」「悪い面を列挙した人は良い面を」それぞれ同じ数だけ挙げてください
認知バイアスに過ちがあると同じ数、列挙できない者がでます。
その人はこのような言い訳をしたくなるかもしれません。
「あの物事に良い面なんてない」
「あの人物に悪い面なんてない」

なぜ同じ数だけ浮かばないのか答えは単純です
「その物事・人物に対して理解する姿勢が欠けている」のです。

確証バイアス "confirmation bias"(p.120)に陥っている人は自分の認知するもの(見たいもの)と正反対の意見を多く挙げることができないことが知られています。自分の見たいものだけを見る・信じるというバイアス(偏り)です。知識人の池田 信夫は確証バイアスを論拠にしながら時事問題の記事を書いていますね(たまたま見つけました)。

システム1は、どんなことでも即決してしまう思考です。その思考を制御するのがカーネマンが“システム2”と呼ぶ遅い思考(Slow)理論的な思考のことです。理論的な思考というと、この思考法が絶対的に優れたものだと思われがちですが、注意しなくてはシステム2は「とても面倒臭がり」だという面です。

システム2本当に意識したときしか働こうとしない困った特性があるのです。またシステム2は、お手上げになると簡単に投げやりになったり諦めたりすることが多く投げやりになるとシステム1で問題解決を図りやすいという人間のダメな心理が生まれる原因ともなっています。

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